サラ コベントリー Sarah Coventory(1949-1984)

2021年11月29日月曜日

ジュエリーブランド


ビンテージコスチュームジュエリー「サラ コベントリー」について

1949年から1984年と2003年から2008年の2つの主要な期間にジュエリーを制作していました。

会社の創設者であるライマンK.スチュアート(Lyman K.Stuart)は、孫娘のサラのファーストネームと、家族の故郷であるイギリスのコベントリーにちなんでこの名前を付けたと考えられています。

興味深いのはその販売方法です。サラコベントリーのジュエリーのコスチュームジュエリーは、店頭で販売されたことはなく、ブランドの代表者が主催する特別な「ファッションパーティー」で直接販売されました。

1949年に設立されたこの会社は、ジュエリーの直接販売としては世界初と認められています。さらに、「Sarah Coventry」というブランドと同じくらい有名な、「Emmons」もライマンの会社で、妻のキャロライン・エモンズに敬意を表して名前がつけられました。

サラコベントリーはまた、男性用のジュエリー、タイピンとカフスボタンも販売しました。サラコベントリーのジュエリーは人気が高く、すでに1960年から1970年にかけて、ジュエリーの価格はトリファリやコロに匹敵していました。

残念ながら1981年にスチュワートは破産を申請、1980年代半ばにカナダの会社に買収されました。2003年にHPP.Incがジュエリーの製造を引き継ぎ、モダンなヴィンテージデザインのジュエリーを制作。オンライン、ホームパーティで販売されていましたが長くは続かず2008年に終了しています。

Sarah Coventryの刻印

1949年〜Coventry

1949年〜Sarah Coventry

1950年〜SC

1951年〜Sarah

1953年〜Sarah Cov.

他にも「SaC」「Coventory」がありますが、全てに刻印していた訳ではなく、刻印がないものもあります。


Sarah Coventoryのジュエリー

1977年に「Indian Prinsess」というタイトルで販売されていたリング。シルバーの枠の中に、ターコイズ色、ワインレッドのカボションが3つ並んで配置されている、インド風なデザインが印象的なリングです。



1959年から74年頃まで製造されていた「Sultana matching Necklace and Clip Earrings Set」
ミラー仕上げと、パステルパレットに色々な色のラインストーンが散りばめられています。
幾何学的なデザインでとても現代的な印象です。


1976年 Goldenrod アキノキリンソウという花モチーフとダイヤ型のパーツが交互に連なっているヴィンテージ・ブレスレット。

花びら一枚一枚には細かい模様がほどこされ、その陰影がより立体的に見せてくれます。ゴールドはよりいっそう美しくゴージャスで上品な大人なブレスレットです。











1972年の「Black Reflection」シルバーに黒のルーサイトカボションのブレスレット。                            



ダイヤモンドシェイプのゴールドメタルをアンティーク調に仕上げ、大粒のフェイクターコイズとパールのカボションが存在感のあるデザイン。「Remembrance」というネーミングで1968年に販売されたブローチとイヤリングのセットです。