金メッキは、主にコーティングの厚さ純度、使用される卑金属(ひきんぞく)、職人の技術力に応じて、品質レベルが様々です。
そして、一度メッキされると、見た目だけで本物の金と、金メッキのジュエリーを区別することはほとんど不可能です。コスチュームジュエリーは高価な貴金属を模倣しているため、一般的に金メッキが使われています。金メッキの最大の欠点は、時間と共に変色や、退色、メッキが剥れる可能性があるということです。
※卑金属とは貴金属(金、銀、白金など)以外の金属、例えば銅、鉛、錫、アルミニウムなどの金属のことを言います。卑金属は容易に変色や腐食します。
※貴金属は漢字そのまま、貴重な金属のことを言います。金、銀、白金、プラチナなどがそれで、科学的に安定していて錆びたり変色したりしずらい金属です。
金メッキとは
卑金属の表面に金の薄い層でコーティングする方法のことを言います。1805年にイタリアの科学者Luigi Brugnatelliが、銀に金の薄いコートを塗ったのが最初とされています。
金メッキはほとんどの金属、ニッケル、真鍮、ステンレス鋼、銀、銅などに行うことができますが、銀と銅が最も一般的です。
金メッキの金は本物の金ですが、使用される金が少ないために、そのジュエリーの金としての価値はほとんどありません。金はK10、K18、K24と、数字が大きくなると純度が上がります。
ですが、金メッキに関しては、純度が高い金が使われたから、価値が高いという訳ではありません。純度の違いはそれが生み出す色に違いが出るのです。
金メッキの変色
時間の経過とともに、色が褪せたり、変色したり、メッキが剥がれたりします。金は錆びたり、腐食したりしない不活化性金属なのに、なぜ変色するのかというと、多くの場合は金自体ではなく腐食や酸化を起こしやすい母材にあります。
時間の経過とともに、卑金属の分子が金の層に移動し、その外観に影響を与えるのです。特に、金メッキが薄いとすぐに変色してしまいます。
金メッキをする前に、母材にニッケルをメッキすると、卑金属が金に影響するのを防げます。
金メッキを見分けるには
新品の状態で、見た目だけでメッキかどうかを判断することは恐らくできないと思います。
では、何を見れば良いのでしょうか?
①まずは刻印がされているかを確認。
【メッキの刻印】
●GP(Gold Paint) 金メッキ
●GF(Gold Filled)金張り
●GS(Gold Shelled)金張り
●GR(Gold Rolled)金張り
●RGP(Rolled Gold Plated)金張り
●GT(Bright Gold-Plated)or (Gilt Gold-Plated)金箔張り
●GE/GEP(Gold Electro Plate)電気式金メッキ
●HGE(Hard Gold Electroplated)電気式金メッキ
●GR(Gold Rolled)金張り
●RGP(Rolled Gold Plated)金張り
●GT(Bright Gold-Plated)or (Gilt Gold-Plated)金箔張り
●GE/GEP(Gold Electro Plate)電気式金メッキ
●HGE(Hard Gold Electroplated)電気式金メッキ
●HGP (Hard Gold Electro Plated)電気式金メッキ
●WGF(White Gold Filled)ホワイトゴールド張り
【本物のゴールドの刻印】
●K10 、KP10/K18 、KP18/K24K 、KP24
【色の刻印】
GG/GRG グリーンゴールド
RG/RDG レッドゴールド
PG ピンクゴールド
YG イエローゴールド
例えば「K18PG」は18Kのピンクゴールドということです。
②重さを確認
金はとても重い金属です。
比べる対象物がある場合は重い方が金、軽い方がメッキです。
③磁石が付くかどうか
金メッキのジュエリーは磁石に反応します。金は磁石にはくっつきません。
しかし、加工方法によってはメッキでも磁石がつかない場合もあるので、これだけでははっきりしません。
その他、価格が安いということも、本物とメッキを見分ける判断材料になります。
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