ラインストーン(Rhinestone)の歴史

2022年2月13日日曜日

ジュエリーについてのあれこれ

 

元々ラインストーンはオーストリアのライン川の辺りで発見された、鉛の含有量が高い石英のことをラインストーンと呼んでいました。これらの岩石の結晶は切断、成形して模造ダイヤモンドを製造するために使われていました。


18世紀の後半、フランスの宝石商Georg Friedrich Strass(またはオーストリアの宝石商Joseph Strasserという説もあります。)はガラスの結晶の裏側を金属でコーティングすることによって、石の結晶のようになりダイヤモンドのような効果を生み出すことを発見しました。


最初の結晶は金属箔が接着されていましたが、後に金属コーティングに置き換わります。光が当たるとダイヤモンドのように輝くこれらの模造宝石は、非常に人気があり、今日でもヨーロッパではラインストーンのことをストラスと呼んでいます。



ラインストーンの次の進化は、ダニエル・スワロフスキーです。19世紀、手作業よりも精密なガラスの切断と研磨の機械を開発し特許を取得しました。この新技術によってスワロフスキーは、他のラインストーンよりも遙かに高い鉛含有量の高品質クリスタルガラスラインストーンを大量生産することができました。この鉛の添加によって、結晶の屈折率が上がり、従来のガラスラインストーンよりも結晶の輝きが増したのです。


現在、ラインストーンとはクリスタル、ガラス、プラスチックアクリルから作られた模造宝石のことを指します。世界の様々な国では他に、ペースト、ディアマンテ、ストラス、クリスタルとも呼ばれています。